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会社の登記/法務

有限から株式会社への変更 そのメリットデメリット(2)

こんにちは。

カーヴィーダンスをして、今日筋肉痛のイデです。くびれたウェストのためにこれからもがんばる所存です。

前回の続きです。

「有限会社から株式会社へ変更するメリットとデメリットは?」というテーマ。

有限会社と株式会社とで比較してみると、異なる部分は主だったものだけでも

表のとおりとなります。

これを、『メリット・デメリット』として構成し直すと、こうなるのではでしょうか…

【有限会社を株式会社にするメリット】

1.取締役会や会計参与をおくなど、会社の実情・将来をみすえた柔軟な機関設計ができるようになる。

2.決算公告をしたり、会計参与を設置したりすることで、会社計算書類の信頼性があがり、金融機関   からの資金調達が受けやすくなることが考えられる。

3.株式の譲渡制限を廃止して、株式の公開ができる。

4.対外的なイメージの向上や信用力の強化が図れる。

5.企業再編の選択肢が広がり、M&Aや事業譲渡などがやりやすくなる。

6.いつ特例措置がなくなるか不明なため、そのことに対するリスクヘッジになる。

7.社内の結束を図れ、一定期間取引先に営業しやすくなる。

【有限会社を株式会社にするデメリット】

1.役員に任期が設けられ、登記手続きが必要になる(コスト増)。

2.商号を変更した場合、印鑑・名刺・看板・HP・登記・口座名義などの変更に労力とコストがかかる。

3.毎年の決算公告が必要になり、コストが増大する。

4.「有限会社」という、もう設立できない会社の商号の希少価値・魅力がなくなる。

5.法令のしばりが強くなる。

結局のところ、「変更した方が良いか否か」については、上記のメリット・デメリットと次以下の内容を 総合的に考慮した経営判断だと思いますので、自社の現状と将来の計画とをよく検討して 決断されればよいと思います。

・もし変更した場合、コスト・準備期間がどれだけかかるのか

・商号変更することでどういった効果を狙うのか

・どういうところと取引しているのか

・そのままの場合と変更した場合で、お客様・取引先・金融機関・従業員に与えるイメージはどう変わるのか

・何に一番重点を置くか

・積極経営を目指すのか

・変更するなら、時期はいつが有利か   

ちなみに私は、どちらかと言えば、変更推進派です。 その理由は、次回また。