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会社の登記/法務

有限から株式会社への変更 そのメリットデメリット(3)

こんにちは。

子どもへの子守唄が、全部童謡の替え歌となっているイデです。

昨日の続きで、なぜ私が現在の有限会社を株式会社に変更するのを

どちらかと言えば「推進派」というのか、理由を申し上げます。

理由は、大きく分けて、2つあります。

1.“特例”という経過措置がいつまで続くか分からないから

2.会社法に則して、実情に合った会社組織の見直しをする必要があるから

確かに、いまは、わざわざコストをかけなくても、特例有限会社のままで存在することができます。

株式会社への変更をするには、コストがかかりますから、何もしなければ当然コストはかからず

何ら会社法施行に伴う痛みを感じることはありません。

しかし、本当にこのまま手をこまねいていていいのでしょうか?

なぜ、有限会社だけが廃止されたのでしょうか?

会社法施行によって、有限会社はなくなり、株式会社と持分会社(合同会社・合名会社・合資会社)の

類型に分けられ、さらに新しい方式の法人(一般社団法人など)設立が簡単にできるようになっています。

また、それぞれの組織間の変更(例えば、合同会社→株式会社)が、以前に比べ容易になっています。
 

選択肢を与えたのだから、活用するもしないも、あなた次第。

要は、今のうち(特例適用期間中)に、有限会社をどうするか決めなさい、と言われているような気が

してならないのです。

今後ますます中小企業を取り巻く環境は厳しくなり、淘汰される会社も多くなるでしょう。

生き残ることができるのは、『変化に対応できる企業』だと思います。

そんな中で、消極的な意味での「変わらない」「変えない」「変えたくない」「法令改正を知らない」

皆さんはどう思いますか?

ただし、「有限会社」と言えば老舗感はありますので、積極的な意味での「変えない」選択肢は、

私自身アリだと思います。

まぁ、一つの参考までに書いてみました。