負動産をどうする?⑴
こんにちは、司法書士の井手です。
今年は、なかなか暑さがおさまりませんね。
さて、今日は、不動産相続のご相談の3~4回に1回は出てくる、いわゆる「負動産」についてです。
実際に現在、私に降りかかっています。
負動産の定義はありませんが、概ね
・売ろうにも売れない、貸そうにも貸せない
・固定資産税や除草代など維持管理コストがかかる
経済的に資産価値のないまたは著しく低い不動産のことを言うようです。
熊本の母方の祖父が今年亡くなり、祖父が所有していた先祖代々の不動産(全部で18筆→宅地、山林、田、畑、雑種地)があります。
8月、叔父と一緒に集落の中にある全不動産を回りましたが、まさに負動産だらけ。
叔父が何とか頑張って一部を畑として活用したり、除草・伐採して管理していますが、山林などはどうしようもなく、荒れ放題。
叔父夫婦が居住しているほかは、兄妹も子どもも甥姪も近くにいないため、このまま手をこまねいていては将来どうなるかは火を見るより明らかです。
私は祖父の直接の相続人ではありませんが、母が祖父の不動産を何筆か相続したら将来的に自分にも降りかかってくるやないか!
ということで、全力で祖父の遺産がある今のうちにどげんかせんといかん、と思いましたね。
・幼いころから自分ちの畑や山、土地と言われて暮らしていた手放しがたい心情
・狭い集落なので手入れしなくて放置してたら何言われるか分かったものではない恐怖
・今後いつまでも維持管理していかなければならない、要はお金がかかり続けるストレス
など母や叔父・叔母には様々な思いが飛来しているものと思いますが、このまま放置してはいかんことは頭では理解しているようです。
負動産を誰が相続するか、相続した後にどうするか、これ日本全国で、同じような問題に頭を悩ます方は多いことでしょう。
どう処理していけばよいか、次回以降、少し書いてみます。