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企業法務コラム

あなたは大丈夫?これもパワハラ

知らず知らずのうちにやってしまっているかもしれない「パワハラ」。これくらい大丈夫だろう、指導の範囲内だ、叱咤激励だ、なんて思っていても、いきなり訴訟地獄に突き落とされることだってあります。相手も馬鹿じゃないので、あなたが気持ちよく権力?を振りかざしている間、「しめしめ」と思われつつレコーダーで録音されているかもしれませんよ…。実際に、先月ある依頼者からパワハラ音声を聞かされましたから。

職場でのパワハラは、「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内での優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」のことを言います。

例えば、こんな言動もパワハラにあたります。心当たりありませんか?

・部下がミスをしたときに、「早くしろよ」

「こんな簡単なこともできないのか」「給料泥棒」などと責める

・休日中に、「今から出てこい」と指示し、休日出勤を強いる

・終業後に「飲みに行くぞ」と、本人の意向確認をせずに食事や飲み会に同行させる

・人員不足や体調不良を理由とする休暇を認めなかったり、休む理由をしつこく聞く

・気に入らないことがあると、椅子を蹴ったり、ファイルを机にたたきつけたり、舌打ちをしたりして態度に表す

・仕事をさせず、反省文や謝罪文を書かせる

・宴会の余興をやらせる

どうです?意外と、そんなこともパワハラなのと思うようなこともあるのではないでしょうか。

こじれると、裁判による損害賠償請求が待っていますので、経営者の皆さんご自身は大丈夫と思いますが、役職ある従業員の言動には気を付けてくださいね。

BisNavi201810月号掲載