未来につなぐ相続登記
こんにちは。
相続と不動産に強い司法書士の井手誠@福岡市西区姪浜です。
土曜日は、午後いっぱい業務研修を受けて、ぐったりしました。自分で勉強するから研修は必要ない、と豪語する方もいらっしゃいますが、自分に大甘な私はきっと勉強しませんので、強制的に情報収集できる機会を逃さないよう、研修には時間の許す限り参加したいと思っています。
知識のアップデートを行い、倫理観を維持向上することは大切なことです。
さて、近年の大地震や大災害、空き家問題などで、不動産の所有者の特定に多大な時間を要し、復興や補助金給付など各種の事業を推進するうえで支障となるケースが相次いでいます。
マスコミの報道で目にする機会も多くなりました。
所有者が不明な不動産、その主な原因は、先日「ややこしい相続案件」で書きましたとおり、相続が発生しても相続登記がなされず放置しているうちに、さらに相続が発生して相続人が多数になってしまい、容易にまとまらないことにあります。
もちろん相続登記がなされない理由は種々ありますので、放置したから一概に悪いというわけではありませんが…
そうした所有者不明不動産問題を受けて、昨年、広島法務局と広島県司法書士会がタッグを組んで、「未来につなぐ相続登記」プロジェクトを立ち上げ、自治体や地域住民の方々に、相続登記の必要性や重要性を周知するための活動を行い、成果を挙げているようです。法務省でも後押しをしております。
国土交通省は、この活動に着目し、「土地所有者の検索方法と制度の利活用のためのガイドライン」(平成28年3月15日策定)のなかで紹介しています。
広島と同じく、福岡でも法務局と司法書士会が共同で「未来につなぐ相続登記」プロジェクトを立ち上げ、市民の皆様に相続登記の必要性・重要性をお伝えすべく、広報活動や講演活動を進めていきます。
繰り返しますが、不動産の名義を亡くなった方のままにしておくと、自分や子孫、また地域にとっても、様々な問題が起こる原因となってしまいます。そうしたことを未然に防ぎ、安心な状態で未来につなげていくために、しっかり相続登記をしておきましょう。
もし、名義変更がお済みでない不動産がある場合は、ぜひこの機会にご一考ください。
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