「リバースモーゲージ」と「司法書士」の活用
こんにちは。福岡市西区姪浜の司法書士井手誠です。
朝はすっかり秋の気配になって、過ごしやすい季節になりました。ところで、司法書士は忙しい時期というものがありまして、この9月などもその一つです。ありがたいことに当事務所もばたばたと業務に勤しんでおります。どうしても平日の日中は外に出てることが多いため、しっかり頭を使わないといけないような仕事は、早朝又は夜間、そして土日に行うことになります。というわけで、今日も出勤です…休日出勤などすると仕事ができん男みたいに思われるので嫌なのですが。
今月中旬くらいに、読売新聞に、「リバースモーゲージ注目を集める」なんて記事がありました。
あまり耳慣れない言葉かもしれませんが、自宅を所有している高齢者の方またはその家族は知っておいた方がよい制度です。
これは、自分が所有している不動産を担保にして、行政や金融機関から、生活資金(旅行代やリフォームなども)として一括又は分割(ひと月いくら)という形でお金の融資を受け、その所有者が亡くなったもしくは契約終了事由が発生した後に、不動産を売却して借りた元金やその利息を返済する、という制度になります。
■老後を豊かに暮らしたいと思っている方
■年金だけでは生活が苦しいと思っている方
■もしもに備えて、預貯金を切り崩すのに躊躇している方
■子供に資産を残す必要はないと考えている方
などは、検討する価値があると言えるでしょう。
とは言え、借りられる限度は、担保にした不動産の評価額によって変わります。
例えば、1500万円の不動産なら1000万円まで、など実際に融資をするのは、評価額の50%~70%にとどめている金融機関が多いでしょう。
なぜなら、担保に提供した不動産は、価値が下落することがあるし、売却するときの費用なども負担しなければならない可能性があるからです。
融資の条件は、取り扱いをしている金融機関などによって違いますから、ご自身のライフプランに合ったものを選びましょう。よく分からなければ、私に相談していただいて構いません。
上記に書きましたように、最終的には売却して融資金を返却という流れが原則です。
もし遺産を期待している子供さんがいた場合には、融資金を清算して残った遺産の取り分を巡って死後に争いとなりかねません。
これに対応するためにも、リバースモーゲージを利用する際は、一度専門家に相談する方が良いと思います。
あと、リバースモーゲージでは担保の設定をしますので、司法書士が登記手続きを担当します。
したがって、利用を検討した頃からご相談いただければ、金融機関の選定からライフプランの作成、相続対策、契約、登記手続きなど全般にわたり、置かれた状況にあわせてアドバイスをしたり手続を代行したりすることができます。
「司法書士」も上手に活用してくださいね。
当事務所は、「まもる」「備える」をコンセプトに以下の業務を行っております。
■「資産」をまもる → 財産管理・不動産登記・成年後見・民事信託
■「企業経営」をまもる → 契約助言・事業承継・商業法人登記・事業再生・法務顧問
■「人間関係」をまもる → 遺言・相続手続・成年後見・各種裁判所提出書類作成
■「権利」をまもる → 裁判手続・裁判所提出書類作成・不動産登記
■「安心生活」をまもる → 相続対策・生前贈与・トラブルの未然予防・トラブル対応